蝉捕りと方向性 | 聴覚にまつわる音のお話
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蝉捕りと方向性

前回の「聞こえている音と感じている音」は少し分かり難かったようです。
この感じている音が分かると面白い体験になりますので、もう少し分かり易い動画を用意したら、また再挑戦してみたいと思います。

夏と言えば扇風機、の画像。

さて、熱かったワールドカップが終了したと思ったら、梅雨明けが宣言され季節は夏となりました。今年は猛暑と言うことで、ただ暑いの一言です。しかしこの季節、それだけでは勿体無いです。
夏と言えば色々ありますが、音の視点から面白い題材がセミです。

皆さんはセミ捕りをした事はあるでしょうか。無ければ一度挑戦してみて下さい。
まずセミ捕りで難しいのが、セミの発見です。
鳴き声は聞こえているのに、何処に居るかが分からない。何故か悔しくなって、ムキになるのは私だけではない筈です。

ちょっと動画を見てセミ捕りを思い出して頂けるでしょうか。例によってバイノーラル録音なので、ヘッドホンかイヤホンで聴いてみて下さい。


セミは方向が分かり難かったのに対して、鳥の鳴き声は方向が分かり易かったと思います。
セミのように同じ音程、同じ音量で鳴り続ける音は、音源の方向が分かり難くなります。逆に、音量や音程、音色が変わると音源の方向が分かり易いものです。

これは、人間の聴覚が音の変化から音源の方向を算出するからです。動画でも、セミは方向が分かり難いけれども、カラスなどの鳴き声は方向が分かり易かったことと思います。


…セミと言えば、「静けさや、岩に染み入る蝉の声」という、有名な松尾芭蕉の句があります。この句は普通であれば「あまりにも静かで蝉の声も岩に染み入るようだ」と解釈します。

しかし、田舎の蝉は難聴になりそうな程に強烈な鳴き声を発するので、「岩にも染み入りそうなほどに強烈な鳴き声だ」という意味だろうと、私は子供の頃から勝手に解釈しています。
少しひねって文句を言う辺りが松尾芭蕉。なかなか洒落ていると思うのですが、皆さんはどのように解釈されますか。





集音器の無料試聴:アドフォクス

at 17:39, adphox blog team, 健康

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