バイノーラルの試聴環境と録画機材 | 聴覚にまつわる音のお話
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バイノーラルの試聴環境と録画機材

当ブログではバイノーラル方式で音声を録音した動画を多用してますが、バイノーラルの効果は試聴器材の音質によって大きく影響を受けます。
そこで今回は、バイノーラルを試聴する際の推奨環境を提案することと、録画に使用している機材について紹介します。


[試聴器材の提案]
バイノーラルの効果は使用機材の音質が良くなる程、効果が高くなります。試聴の際には出来るだけ音質が良い機材を使用して下さい。

■ ヘッドホン
試しにiPhone標準付属のイヤホン(音質の悪さで有名)で聞きましたが、残念ながらバイノーラルの効果を体感するには不十分でした。
目安としては、ヘッドホン型で言うと開放型で5千円ぐらいから上の製品でしたら、十分にバイノーラルの効果を楽しむことが出来ます。

ヘッドホン テクニカ
写真はオーディオテクニカATH-AD300。コストパフォーマンスが高い。


■ USBオーディオ
昔に比べるとPCの音も良くなりました。それでも、出来れば内蔵音源ではなく、ある程度は音楽用の音源を使用して聞いてみて下さい。

USB音源
写真はEDIROL社(Roland)のUA-1EX。

写真のUA-1EXは現在では入手できないようですが、UA-1EXのようにUSBで音源を外に出すだけで十分に音は良くなります。目安としては店頭価格で5千円ぐらいの製品であれば十二分です。価格.comなどで評判を確認すれば、まず間違いないでしょう。


音質が良い方が良いと言ったばかりですが、音質とコストは指数の関係にありますので、どこかで止めないと破産します。
かと言って本当に安物の環境では、音量を大きくしても聞き取れなかったりします。
バランスが難しいのですが、自分に十分なところよりも少し上の製品を、自分への御褒美として選んで頂ければと思います。




[録画機材]
ここまでのブログで使用してきましたバイノーラル録音は、小型のビデオカメラとバイノーラルマイクで収録しています。
(使用しているマイクの感度が高い為に、乗り物の音が入る場所など、音が大きくて録音しきれない場面では、アッテネータという音量を小さくする機械を使用しています)


■ ビデオカメラ vado HD 3rd
vado HD 3rd
creative社のポケットビデオカム「vado HD 3rd

3rdになり外部マイクが接続でき、なおかつプラグインパワーで電源供給されるので、バイノーラルマイクBME-200を使用できます。
音質は周波数特性で15kHzから上がカットされてしまうのが残念ですが、バイノーラルの効果を体感することは出来ます。
一番助かるのは、USB端子で簡単にPCへ動画データ(MP4)を転送でき、動画サイトへ簡単にアップできる点です。8mmビデオカメラをキャプチャーカードに接続してPCへ動画を取り込んでいた以前に比べると、本当に便利になりました。



■ バイノーラルマイク BME-200
BME-200
当社adphox社のバイノーラルマイク「BME-200

マイクが付いているイヤホンを耳に入れることで、自分の頭をダミーヘッド代わりに使うバイノーラルマイクです。風防があるので早歩き程度の風までならなんとかなります。

写真は試作品なので製品版と違う部分がありますが、性能は同じです。


■ 自作アッテネータ (音量を小さくする機械)
自作ATT

ビデオカメラに録音レベルの調節機能があればアッテネータは要らないのですが、無い機械で使用する場合に、音源によって、この自作アッテネータを使用します。
基本的には下の図と似たような回路が入っています。
(上のアッテネータには下図の回路に加えて、ローカットフィルタも追加しています)

アッテネータ回路図
(元画像のサイズは512×341。回路図をダウンロードする方は、右クリックのコピーでペイントに貼り付けるなどしてご使用下さい)



・まとめ
今回も少し難しい内容になってしまいましたが、バイノーラルの音を聞いていただくにあたって試聴環境は重要なので、録画機材と合わせて説明させて頂きました。
何かしらの参考になればと思います。

さてさて、良い音を求め続けると際限が無いのですが、究極の良い音は生の音だと私達は考えます。生の音と言っても生演奏や生楽器だけではありません。風の音や虫の音色など、身の回りに溢れている日常の音も生の音です。
例えば林を抜ける風の音を耳で追いかけてみて下さい。気が向いたときで良いから続けていると、実は意外と遠くの音まで聞こえていることに気がついたり、日によって聞こえが変わるのが分かったりと、何かしらの発見があることと思います。
日常の音ほど、忙しいときに気にも留めなくなりますが、この機会に今一度、身の回りの音に気を留めてみては如何でしょうか。




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at 16:50, adphox blog team, ビデオ撮影

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